山のおばさん

昨日は半日、バーミヤンとドーナツ屋に居座って、内田百間の「たらちおの記」を読みました。


同書に収録されている『山屋敷』という作品に、幼い百間先生が「山のおばさん」と呼んで


親しんでいた女性の思い出が綴られています。


それによると、歯の丈夫な山のおばさんが、硬い空豆の炒ったのを細かく噛み砕いて、


唾でこねて小さな三角形にまとめた物を、志保屋の若様(百間先生)は食べていたそうです。


その味を『いまだに忘れられない』と書いてます。


大昔はそういう事は何でもない事だったのかもしれませんが、今読むと結構ショック描写。


おばさんの唾の味・・・。


また『遍照金剛』では、お母さんにねだって作ってもらったメガフォン持参で運動会に参加。


興奮して大声を出しすぎて翌朝ノドから出血という、なにやってんですかと言いたくなる


エピソードも載ってました。楽しいなあ。