父親
入院していた父親が金曜日の明け方に亡くなりました。
喪服を着て数年ぶりにスカートをはいたら股がスースーして落ち着きませんでした。
靴流通センターで買った安物のパンプスで斎場に向かってヨタヨタ歩きながら、
毎日スカートとパンプスで生活している女の人はすごいなあと思いました。
父親については、思い出したくない嫌な事が沢山あります。
本人も色々あって最終的には路上生活者になり、地獄を味わったと思います。
棺には父親が好きなつげ義春の紅い花の文庫を入れました。
野坂と志ん生とブニュエルが好きだった父親は死んでもういません。
事情があって親の墓に入れない父親の骨は、いま私の部屋にあります。
これから財産放棄の手続きとか色々あるのですが、とりあえず寝ます。