映画/痴漢
病院の後、映画を観ようと思い立ち、軽い気持ちで浅草の映画館に入った。
映画は『夜の最前線 女<スケ>狩り』『よさこい旅行』『ゴキブリ刑事』の三本立て。
切符を買って劇場に入ると、空席があるのに壁に沿っておじさんとお爺さんが立っている。
女装の人もいる。あ、ここハッテン場だ。でも女だから関係ないやと思って
最後列の端の席に座って一本目のゴキブリ刑事を観た。
クレーン車に吊り上げられた車から、渡哲也が脱出するシーンの時、
タバコをふかしながら通路をウロウロしていたジャージ男が私の背後に廻って肩を撫でた。
恐い顔をして「何ですか?」と言ったら、ジャージ男はぶつぶつ卑猥な事を言い続けた。
無視してたら、何か捨て台詞を吐いて出て行った。もーやだ。
今後『ゴキブリ刑事』のクレーン車のシーンを観る度にこの事を思い出すのか。
死ぬまでにあと何回『ゴキブリ刑事』を観るのかは分からないけれども。
痴漢野郎のせいで緊張して、後の2本はあまり頭に入らなかった。
覚えているのは『女狩り』で高品格の尻が見えた事くらいかな…。